PrAhaってどんな会社?
フルリモートでデザインと開発を行なうものづくり集団です。
ミッション
アイデアを形にすること。これがPrAhaのミッションです。
リクルートの同期5人とPrAhaを創業したとき、私たちの周りには「アイデアはある。資金調達も完了している。だけど作り手が居ないからモノを作れない」という会社がたくさんありました。
開発を外注しても、お金だけ消えてバグだらけのサービスしか出来上がらなかった、という悲しい話もたくさん耳にしました。
良い作り手と巡り会えなかったことで今この瞬間も素晴らしいアイデアが潰えているかもしれない。そんな状況を解決して、良いアイデアを1つ残らず形にするためにPrAhaは日々ものづくりに取り組んでいます。
PrAhaはまだまだ小さな会社で、私たちの手が届く範囲で良いアイデアをどれだけ形にしても、それだけでは到底追いつきません。「ものづくりって楽しいよね!」と言えるような環境を作り、ものづくりの担い手を増やしていくことも私たちの存在理由です。
こんな取り組みに共感してくれる方がいたら、ぜひこの先も読み進めていただけると幸いです。
PrAhaらしさとは何か?
PrAhaらしさを一言で表現すると「優しいギーク」だと思います。
ラーニングアニマル(常に学び続けること)
ギークとして何より欠かせないのは新しいことを学ぼう・試そうとする、旺盛な知的好奇心です。
Webの世界は変化が激しく、新しいツールやパラダイムは生産性を飛躍的に高めたり、従来の手法が生み出していた問題や不便さを一掃してくれることもあります。こうした業界では絶えず学習を続ける人とそうでない人の差はどんどん広がっていくため、質の高いものづくりを継続するためには、学び続ける心が何よりも大切だと考えています。
ラーニングアニマルであることはハードスキルの面ではもちろんソフトスキルの面でも重要です。
自分のやり方を捨てられず周囲から孤立してしまう人よりも、周囲の意見を柔軟に取り入れて新しいことを学ぼうとしている人の方が、周囲と良質な人間関係を築けます。
ソフトウェアという目に見えない巨大な制作物を大人数で協働して作っていくには密な会話が欠かせません。
一度書いたコードはソフトウェアに残り続けるので、何度も議論を重ねて認識を丁寧に擦りあわせていかなければいけません。
時には意見が対立することもありますが、そんな時ほど以下のように学ぶ姿勢を持っている人同士でないと良好なチームは継続できません。
- 相手はなぜ自分とは異なる手法を選択しているのか?
- どのような前提情報の違いから生じているのか?
- 相手と自分の考えをうまくマージして、より良い解決策が作れないか?
ですので、PrAhaのメンバーに対しては、ラーニングアニマルであることを何よりも大事にしています。
また、PrAhaでは知的好奇心が強い人にとって1番の報酬は、同じぐらい知的好奇心が強い人と切磋琢磨できること、と定義しています。
そのため社内では常に複数の輪読会や勉強会が同時並行しており、業務時間外に勉強することが当たり前の社風が出来上がっています。
以下は、過去に輪読した書籍の一例です。
- 実践ドメイン駆動設計
- SQLアンチパターン
- Akka実践バイブル
- Engineers in Voyage
- レガシーコードからの脱却
- セキュア・バイ・デザイン
- A Philosophy of Software Design
業務外の勉強を会社が強制することはありませんが、「好きだから学んでいる」状態のメンバーが多く在籍しており、ラーニングアニマルにとっては楽しい環境です。
論理的に思考して伝える力
たくさんの人と意見を擦り合わせながらものを作るためには論理的思考を行ない、考えたことを伝える力が欠かせません。
例えばフレームワークや言語を選定する際に「最近の流行りだから」と安易に選ぶのではなく、以下のように最適な解決策を論理的に思考する必要があると考えています。
- その技術が解決したい課題を理解する
- その課題が自分たちのサービスに関係あるのかを考える
論理的思考の強みは、その思考を辿ることで大勢が同じ結論に到達できて、力を合わせやすくなることです。
自分の感情しか物事の判断軸を持たない人が周囲と常に同じ結論に到達できる確率は限りなくゼロですが、論理的に納得できる事実を共有できれば、同じ結論にたどり着く確率は飛躍的に高まります。 論理的思考を明文化して残しておけば、自分たちが書いたコードを将来メンテナンスする人とも時間を超えて共有できます。
想像力(優しさ)
PrAhaの人材要件をただ一言「ギーク」とまとめることもできたのですが、改めて社内に今いるメンバーの顔を思い浮かべてみると、なんだかそれだけでは捉えきれていない気がしていました。そこで「優しいギーク」と一言加えてみるとしっくりきました。
優しさの定義はさまざまですが、私たちは優しさとは想像力だと考えています。
- 苦しそうな表情をしている。何かあったのかもしれないから声をかけてみよう
- こんな風にコードを書いておけば将来触る人が理解しやすいかもしれない
- 言葉尻を少し変えた方が、言われた相手が気を悪くしないかもしれない
相手の状況を想像したり、自分の振る舞いが相手にどう伝わるか想像したり、優しさの基礎には必ず想像力があるように思うのです。
どれだけ能力が高くても、優しさを持ちあわせていない人と働いていると次第に周囲が疲弊して離脱してしまいます。
ですから私たちは、学び続ける意思と論理的な思考を伝える力を持ちながらも、人間的な優しさを持った方を仲間として迎え入れたいと考えています。
PrAhaが大事にしている理念
優しいギークが集まるPrAhaでは、いくつかの大事な理念を持って会社を経営しています。
社員が自己決定できる環境を作る
自分の仕事は自分で決める
マネージャーは居らず、組織は完全にフラットです。 自分の仕事内容を決める権限をメンバーに委譲しているので、自分の仕事は自分で決めます。
例えばクライアントワークを変えたいとメンバーが言えば、代表取締役であっても反対できません。 採用に携わってみたいと思えば手を上げれば良いし、会社のブランド作りに関わりたいと思えばやり始めれば良いし、メンバーが仕事を変えることを止める人はいません。
誰かに命じられて嫌々やっている仕事ではなく、自分が興味を持っている仕事に全員が取り組んでいる組織の方が高い成果を出せると信じているからです。
意思決定のための情報を提供する
必要な情報が得られなければ良質な意思決定にはつながりません。
ですので、社内の情報は常に共有しています。
以下は共有している情報の一例です。
- 全員の給与(報酬)
- プロジェクトごとの営業利益
- 開発依頼を受けた案件
社内のディレクトリにファイルが追加されたら自動的にSlackに通知されるなど、透明性を高める施策に取り組んでいます。
管理するのではなく信頼する
PrAhaの社風を一言で表現すると「自由」です。
社員をルールや規則でがんじがらめにするのではなく、必要最小限のルールに留め、あとは自由に動いてもらうことを大事にしています。
適切な人材要件とセットで考えなければ自由な環境は無法地帯と化してしまいますが、先述のPrAhaらしさを兼ね備えたメンバーであれば、自由を健全に活用してくれていると信じています。
業務時間は管理しない
PrAhaでは皆さんの業務時間を管理しません。1日何時間働いても構わないし、業務上支障がない限り、いつ休んでも問題ありません。
「管理しないと社員はサボる」と考えるのではなく「管理しなくてもサボらない人を採用すれば良いのでは?」と考えるのがPrAhaです。
会社のお金を使うために複雑な稟議は要らない
会社の資金を使う際は特に複雑な稟議プロセスを通す必要はなく、Slackに金額と用途を記載して2名以上から 👍スタンプをもらえたら、全社員に支給されるpaildカードを使って自由に決済いただけます。
面倒な承認プロセスを作らなくても、PrAhaのメンバーなら適切に会社のお金を使えると信頼しています。
副業は自由
個人の時間に副業を通して新たな知識の習得を目指す人を阻む理由がありません。そもそもラーニングアニマルを本業に留めておくことは不可能だと考えているので、仕事に支障がない限り副業に関する制限はありません。
フルリモート
働く場所は規定していません。好きな場所で働いていただけます。
避けるべき行動
人材要件や理念をより具体的にイメージしやすいよう、避けるべき行動を例示します。
聞かれなければ何も言わない
フルリモートで働いているとお互いについて得られる情報が少ないため、自分から状況を伝えていかないと周囲の助けを得られません。
積極的に以下のような情報をslackのtimesに投稿したりして、助けてもらいやすい状況を自分で作り出すことが求められます。
- 今取り組んでいること
- 詰まっていること
- 考えていること
フルリモート環境で周囲と協働して働く上で、自分について発信することは仕事の一部です。
自分の快適さしか考えない
PrAhaのプロジェクトは1人で完結することがないためチームとして成果を出し続けられる人を大事にしています。 自分さえ良ければよい方に弊社は向いていません。
他の人が関わってくるのを待つ
フルリモートだとオフィスで顔を合わせて雑談しているうちに仲良くなるということが起きづらいため、自分から周りの人に絡み、会話に参加していける人ほど良好な関係を築きやすくなります。
理詰めで論破する
人は感情で動く生き物です。
正しいことを言うのも大切ですが、より大切なのは正しいことが実行されることです。正しい意見だったとしても、伝え方が悪いために相手が聞き入れて実行してくれなければ意味がありません。遠慮は不要ですが、相手の心情を想像して伝え方やタイミングを配慮する必要はあります。
意見の否定を自身の否定と捉える
意見を否定することと個人を否定することは別です。
議論の度に傷ついたり、自己防衛をしていると、終いには健全な議論ができない相手とみなされてしまいます。意見が論理的に却下されたときは、良い学びを得たと解釈して、次の提案の質を高める方が健全です。
仕様変更に対して愚痴を言う
新規事業を開発していると日々新しい情報に触れて仮説検証が更新されていくため、仕様変更はつきものです。
以下のように想像力を働かせて仕様変更に耐えられるように備えておくことが、プロとしての腕の見せ所であり私たちの存在価値です。
- 高凝集で疎結合なコードを書く
- 事業ドメインを理解してデザイン的な拡張性を事前に検討しておく
頼まれたことしかやらない
PrAhaに仕事を依頼するクライアントはITの専門家ではないことも多いです。
そんな時は頼まれたことをやるだけでは不十分なので、想像力を働かせながら私たちのほうから必要なタスクを洗い出して提案していく必要があります。
自分のやり方を押しつける
1つのプロジェクトには異なる専門知識を持つ人たちが集まるわけですから、人それぞれのやり方があり、事業的な背景から生じる考え方や進め方があります。
PrAhaのやり方が常に最適とは限りません。どんなに優れた解決策もコンテキストを考えず当てはめていると愚策になり得るので、それぞれの状況で何がベストかゼロベースで想像する必要があります。
批判しかしない
PrAhaはものづくりの会社なので、必要なのは解決策を作れる人です。
100の批判を述べる人より、自分にできることを1つ考えて実行する前向きな人の方がPrAhaにとっては大切です。
解決策を1つ思いついたら思考が止まる
人は一度始めたことを止めるのが苦手なので、最初に思いついたアイデアを過大評価しやすい傾向があります。
そうならないよう、常に複数の案を想像してから合理的に選択する癖を身につけることが大切です。
失敗を恐れて何もしない
失敗は自分の能力を超えた課題に挑戦した証です。
失敗を経験せずに成功する仕事なんてあり得ません。小さく失敗する方法を想像し、仮に失敗してもそこから何かを学んで次に活かす限り、失敗しても何も問題はありません。